クリア編集部 
念願だった美容室をオープンしたのに「お客さまが全然こない」とお悩みの美容室も多いのではないでしょうか。今回は、経営に苦戦し、集客できないでいる美容室の５つの特徴をご紹介します。
集客できない美容室の特徴
１）ポータルサイトでしか集客していない
美容室の多くが利用している「ホットペッパービューティ」。掲載費が毎月かかり、写真撮影や取材もあるためこれにさえ掲載しておけば自然とお客さまが来ると思いこんでいる方も多いのではないでしょうか。
確かに、他の美容系ポータルサイトに比べ、圧倒的な知名度と利用者数を誇っていますが、その分掲載されている美容室は何万件にも及び、数ある美容室の中から自分の美容室を選んでもらうには、その美容室にしかない特徴を打ち出すことが必要不可欠です。
また、ポータルサイトを見て、もっと詳しい情報が知りたいと思った時に美容室専用のホームページやチラシ、SNSなどのツールがないと、すぐに別の美容室を探されてしまい、せっかくの集客のチャンスを逃してしまうことになりかねません。
２）集客したいターゲットが明確になっていない
「誰でもいいから来てほしい」「うちはなんでもできます」と謳った美容室をよくみかけます。一見魅力的に見えますが、 数ある美容室の中から１つを選んでいるお客さまからすると、 自分一人に向けられたようなメッセージや「〇〇専門美容室」とした方が印象にも残り、悩みがある方には心強さを感じてもらうこともできるでしょう。
また、ターゲットを明確にして発信することで、お客さまと美容室のミスマッチを防ぐことができ、おのずとお客さまの満足度も上がります。その結果、リピーターになってもらう可能性が高くなるのでターゲットの設定は極めて重要です。
３）お客さま目線の美容室になっていない
念願の美容室をオープンするということで、自分の好きなようにしたいという気持ちが先行していませんか。おしゃれな美容室におしゃれなホームページ、全て英語でかかれたメニュー表に、敷居の高そうな店構え。
どれだけおしゃれな美容室だったとしても、お客さまにその良さが伝わらなければ意味がありません。また、お客さまにとって行きづらい美容室であっても意味がありません。
もう一度、最初に設定したターゲットを思い出し、ターゲットに沿った外観や内装、料金の分かりやすさ、店内での過ごしやすさというところを見直し、改善していきましょう。
４）間違った集客方法を続けている
集客のために毎日SNSを投稿したり、最寄の駅でチラシを配ったりなど、自分なりの集客はしているけどなぜかお客さんが来てくれない。いくら一生懸命やっても予約がないのであれば、一旦立ち止まって今までの方法が正しいか疑ってみることも必要です。
設定したターゲットに合った集客方法はしていますか。中高年をメインターゲットとしているのに、SNSだけでの集客では効果が期待できませんよね。設定したターゲットを見直すことも正しい集客に繋げることができる近道です。
５）集客対策への投資が消極的
店舗の契約や機材の購入で、開業当初は大手美容室でなければ集客にかけられる費用も多くはありません。ですが、何かしらの集客で手立てを打たなければ美容室があること自体をお客さまに認知してもらえません。
先行投資だと思って、どれかれかまわず手を出すのではなく、設定したターゲットにできるだけ有効な方法を考え、手の届く範囲で集客に投資をしていきましょう。オープンしてすぐに予約でいっぱいになるということはまずないと思った方が良いので、地道に集客の種を蒔いていくことが大切です。
集客できる美容室になるためにすること
ホームページで美容室の特徴をしっかりと伝えよう
オープンしたての美容室の多くはホットペッパービューティーに依存し、売上が少ない月も広告費を払わなければいけないこともでてくるでしょう。そんな時にホームページがあれば、費用を抑えて集客することができるかもしれません。
ホームページは信頼性の高い情報が集約されているツールなので、お客さまの多くがホームページを確認してから来店されます。ホットペッパービューティーなどのポータルサイトやSNSで足りない情報を集めにくることも多いので、できるだけ美容室の様子がわかるよう、詳細な情報を掲載しましょう。
ホームページだけで集客ができている美容室も多く存在しているので、初めのうちはホットペッパービューティーなどのポータルサイトも併用し、ホームページで安定して集客できるようになれば、月々の掲載費を払わずに集客をすることが可能になります。
もちろんそのためには、定期的な更新や魅力的なコンテンツを用意する必要がありますが、集客できないポータルサイトに月々お金を払うより、長い目で見た時に効果的なツールとなって活躍してくれるのです。
ホームページと連動させたSNSやチラシを活用する
ホームページを自分で更新していくのには、時間や知識も必要になるため毎日行うのには難しい作業です。ですが、SNSであれば写真や短い文章を投稿するだけなので、日々の更新もしやすいですよね。
また、チラシは手元でじっくり検討することができるため、中高年やシニア層の信頼も厚く、新たな層の顧客開拓にも一役かってくれるツールです。家から近い範囲にチラシを撒くことで、一度美容室を利用し気に行ってもらうことができれば、リピーターになってくれる可能性も高くなります。
ホームページが作成したら、作成したチラシにQRコード一緒に載せたり、開設したSNSにホームページに飛ぶリンクを設定しましょう。そうすることで、ホームページで伝えている美容室の、より詳細な特徴を目にしてもらうことができるので予約に結び付く可能性も高くなります。
まとめ
集客がうまくいっていない美容室には、いくつかの特徴があることがわかりました。決して美容師の技術や接客が悪くて集客ができていないわけではありません。どれだけ良いサービスを提供しても集客の方法が悪かったり、合っていなければ意味がないのです。
実践している集客方法も、一度立ち止まって自分の美容室に合っているかどうかを疑ってみてください。こうあるべきだという固定概念こそが集客の邪魔をしている原因かもしれません。また、お客さま目線にたった集客ということを考えてみると、今まで気づかなかった点に気づき、思わぬ集客方法を思いつくことができるかもしれません。
まずは現状の集客方法を見つめ直し、お客さま目線での集客ができるよう試行錯誤しながら自分の美容室に合った集客方法を見つけていきましょう。